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2002年
07月01日更新 | ▼「キス」が引き金で食品アレルギーが
アメリカで最近行われた調査によって、キスが食品アレルギーのきっかけになりうることが判明しました。食品アレルギーはナッツや乳製品など特定の食品を摂取した際に喘息や発疹などを起こす病気ですが、場合によっては死に至る可能性もあります。一般的にアレルギー患者本人は摂取する食品に気を使っていますが、アレルギーが出る食べ物を食べた人とキスすることによって、自分自身は食べていないにもかかわらずアレルギー反応が出ることが珍しいことではないことがわかり、パートナーにも食事に気を使ってもらうことが必要だといえます。
▼太陽系に良く似た惑星系が見つかった
地球から４１光年離れた「かに座５５番星」は太陽にそっくりな主星の周りを木星にそっくりな惑星が公転していることがわかりました。計算上、地球にそっくりな惑星も安定的に存在することが可能な軌道もあります。この惑星系を精査する事によって宇宙で初めて、地球に良く似た環境の天体が太陽系外で発見される可能性も出てきました。
▼星の一生の末期
星の一生の末期にはジェットが噴出し、星を構成していた成分は宇宙空間に開放されます。この中には酸素や炭素といった私達の身体を構成している元素が多数含まれており、私達のこの身体は、はるか昔に宇宙のどこかで生命を終えた天体から噴出された成分でできているのかもしれません。
▼麻薬のにおいがすると立ち上がるネズミ
ネズミを教育して麻薬のにおいがすると立ち上がるように仕付けることに成功しました。現在、麻薬探査犬が活躍している入国審査の現場でこれからはネズミが活躍することになるかもしれません・・・・が、引き合いはいまだ一件もないそうです。ネズミの寿命は犬と比べてはるかに短く、せっかく仕付けてもすぐに死んでしまうこともネズミが敬遠される原因のひとつかもしれません。 |  | |
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2002年
06月24日更新 | この１ 週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline 」
▼南極のオゾンホールは２０４０ 年にもなくなるかもしれない
南極のオゾンは、大気中の塩素と臭素の濃度が低下するので回復の兆しが見えてきたという調査結果が発表されました。
▼コーヒーが虫歯を食い止める？
虫歯のきっかけは細菌が歯に付くことですが、コーヒーに含まれている成分によって細菌が歯に付かなくなることがわかりました。
▼太るホルモン解明、予防薬・治療に期待
体に脂肪がたまって肥満になるのに十二指腸から出るホルモンが重要な役目を果たしていることをが解明され、このホルモンの働きを抑えることが肥満の予防や治療薬の開発に役立ちそうだ。
▼米軍、３年間保存できる「不滅のサンドイッチ」を開発
このサンドイッチは真空パックにされ、特殊な保存料が使われているので気温２６度の環境だと３年間、３８度の環境では６カ月間の保存が可能だそうです。
最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article 」
▼ヒトの消化液によってコレラ菌の遺伝子が発現し、その感染力は数百倍にも強まる
コレラが増殖するために必要な遺伝子のうち10種類の重要な遺伝子がコレラ患者の糞便から検出されたコレラ菌では活性化しているのに実験室で培養したコレラ菌
では活性化していないことが発見されました。これらの遺伝子のすべてが、コレラ菌の感染力を200〜700倍強めることに関与しているように思われます。 | | |
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2002年
06月17日更新 | ■この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・クローン牛はＸ染色体に異常がある
・砂漠化進む中国
・毛髪寿命、遺伝子操作で伸びた
・沖縄サンゴＳＯＳ オニヒトデ異常発生
・喫煙すると腰を痛める
■最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
地球に似た惑星が他にもあったとしたら、少なくとも3つに1つの割合で生命が宿っている
Lineweaver, C. H. & Davis, T. M.
Does the rapid appearance of life on Earth suggest that life is common in the Universe?
Nature (2002).
「もし地球に似た惑星が他にもあったとしたら、少なくとも3つに1つの割合で生命が宿っている」とオーストラリアの二人の物理学者が述べている。
地球上では生命が極めて迅速に生じたらしいという事実から、重要な知識を拾い集めることができると彼らは考えている。最も古い化石記録によれば、地球の環境がひとたび穏やかなものになってから、生命が地球上でその地盤を固めるまでに、わずかに5 億年程度しかかっていない。こういう程度の時間スケールは、実際は「あまり時間がかからなかった」と解釈できる。この迅速さは、地球に似た惑星上で生命が発生する確率が高いことを示していると推測している。 | | |
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2002年
06月03日更新 | この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・品種改良の究極の到達点、三種のニワトリのキメラが日本で誕生
・国内最古旧の装飾横穴墓で「青色」を使った日本最古の壁画発見
・脳で働く体内時計細胞は身体の外に出しても時間を刻み続けました
・火星に大量の氷がありそう、火星友人探査の大きな支えに？
・ブロッコリーが胃潰瘍の原因ヘリコバクター・ピロリをやっつける
最新の学術雑誌から話題を掘り下げる「Mowton Article」
今週のテーマは「地磁気」
地球は巨大な棒磁石のような振る舞いをします。それは、地球内部の外核部分が流体の性質を持っていて発電機のように機能するからです。その結果、方位磁針のＮ極が地理上の北方向を指します。でも、この巨大な棒磁石、時々向きが逆転するのだそうです。その徴候が今すでにアフリカと南アメリカに見えています。 | | |
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2002年
05月27日更新 | 今週は局の都合による収録時間圧縮のため、前半ヘッドラインのみをお届けします。
・粉ミルクに不足しているたんぱく質を遺伝子組換えで稲に作らせる技術が確立されました。HIV患者の母親など子供に母乳を与えることのできない親子に朗報かもしれません。
・真夏の快晴のお昼頃１時間太陽光線に当たると１個の細胞の遺伝子に百万個もの傷がつきます。
・制酸薬を飲んだ時は甲殻類のお刺身は控えめに。
・12億年前の石からミミズのようなものがはったあとの化石を発見。最古の多細胞生物の痕跡かも。
・何気なく行われている妊婦さんの超音波診断ですが、お腹の赤ちゃんにとっては地下鉄なみの大騒音なのです。 | | |
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2002年
05月13日更新 | ▼この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・スパークリングワイン用の新種のブドウ
・ストレス飲酒は遺伝子が関係か
・LCDがオープンサンド化
・古細菌の表面で暮らすナノサイズ古細菌
・クローン動物すべてに異常
▼最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
心臓にも肝臓にもリズムがある
私達の身体は調和のとれた動きをしているように見えますが、実は、それぞれの臓器は自分勝手なペースで行動していることがわかりました。私たちの脳には中心的な役割を果たす概日時計があり、その活動は24時間サイクルになっています。そして私たちの体内の臓器にも独自にリセットが可能な時計があって、この時計は、物質代謝、消化や血圧のような定期的な活動を調整していることがわかりました。
脳の時計はあたかもメトロノームのように正確なリズムを刻み、臓器はそのリズムにあわせて独自の時計に従って行動しているというわけです。脳のリズムがどういう仕組みで臓器に伝えられるのかについてはまだ解明されていません。 | | |
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2002年
05月06日更新 | ▼この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・ソーラーセイルで金星へ
・宇宙電波観測世界一の感度
・胎盤持つ最古のほ乳類
・アマゾン川には二酸化炭素がいっぱい
・地磁気反転の兆し
▼最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
アルツハイマー病発症解明
アルツハイマー病患者の脳内にはベータアミロイドというタンパク質が蓄積していることがこれまで知られていましたが、このタンパク質とアルツハイマー病の明確な関連は解明されていませんでした。今回、東京大学のチームがマウスの脳細胞を培養する実験において、ベータアミロイドを培養系に加えた場合と加えなかった場合を比較し、ベータアミロイドが重要な神経伝達物質であるグルタミン酸を横取りする作用があることがわかりました。
実際にグルタミン酸を横取りするのはグリア細胞と呼ばれる細胞で、通常は脳内で余ったグルタミン酸を回収する仕事を担っており、神経の働きを助けているのですが、ベータアミロイドが存在すると、グルタミン酸を異常に大量に回収してしまい、本来脳内での情報伝達に使われるべきグルタミン酸まで減らしてしまうことがわかったものです。
これが記憶障害に結びつくと考えられ、今後の新薬開発への応用が期待されます。 | | |
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2002年
04月29日更新 | ▼この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・喫煙で男児出生減る
・宇宙鉄道試運転に成功
・１１１法則
・バイオジーンズ
・黄砂 アメリカ西海岸まで到達
▼最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
イネゲノムの解読が完了
世界の人口の３分の２にとって重要な植物である稲のゲノムが解読されました。今回は、中国のグループによってインディカ種が、アメリカの企業によってジャポニカ種がそれぞれ全ゲノムショットガン方によって解読され、現在、公的資金で運営されている国際プロジェクトでは2004年をめどに、ゲノムを配列順に解読する方法によって完全な遺伝子地図の作成が行われています。
この成果は乾燥に強い、塩水に耐える、病害虫に抵抗性がある、高い収穫量が見込まれる、ビタミン含量が高いといった形質を備えた品種を作り出すために活用され、食料が不足している地域の人々を救うことが期待されています。 | | |
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2002年
04月22日更新 | ■この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・クローン人間妊娠と発表
・カメルーンで市販されているサルの肉の５分の１以上がSIVで汚染されていることが明らかに
・クオークで構成する恒星をNASAが発見
・小惑星、2880年に地球最接近 衝突の恐れも
・ゆで卵の逆説ついに解明
■最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
「損」に反応する脳領域を発見
脳の領域「内側前頭皮質」が損をしたという情報を、脳が感情面および理性面から処理する前の段階で分析しているらしいということが明らかになりました。この領域は、一般的に「損失の検出器」として働くようですが、反応の程度は、損失の量とは関係が無く、ある行為が最善の選択だったとしても、結果として損をしていれば反応し、また、お金を獲得したときは反応しないことも確かめられました。 | | |
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2002年
04月08日更新 | ■この１週間のトピックスをお伝えする「Mowton Headline」
・トガリネズミの毒解明 麻酔薬に応用の期待も
・ヒトＥＳ細胞作成を初承認
・有機材料で「光演算」
・ブラックホールはわれわれの周辺にも存在
・近視原因は精製でんぷん？
■最新の学術雑誌から話題をご紹介する「Mowton Article」
禁煙が１時間しか続かない理由
タバコをやめようと決心した喫煙者は、最後にタバコを吸ってから約１時間後に最初の苦しみを感じることが多い。研究者たちは今回、この現象を起こす脳の回路を発見した。肺いっぱいに煙を吸い込むと、脳細胞がニコチン漬けになり、「報酬」となる化学物質ドーパミンが放出される。シカゴ大学のDaniel McGeheeらは、ドーパミンの放出を調節する別の脳回路にニコチンが影響することを見つけた。その回路はニコチンが与えられると約１時間、オフになる。この回路は通常は、脳細胞のドーパミンの放出を抑えている。 この回路が回復するとドーパミンの濃度が下がるため、喫煙者は新たなタバコに手を伸ばすのかもしれない。この回路の回復を抑える化学物質ができれば、タバコが欲しくてたまらない気持ちや、喫煙による心地よさを抑えることができるかもしれないと推測される。 | | |
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