ヴォイニッチの科学書 |
2006年 02月18日更新 | Chapter-97 カーボンナノチューブの商業利用
カーボンナノチューブは当時NEC基礎研究所の飯島澄男研究員によってフラーレンの研究過程でフラーレン製造時に発生するすすの成分として1991年に発見されました。カーボンナノチューブはそれを構成する炭素六員環の配列やチューブの直径によって導体になったり半導体になったりと電気伝導率が変わるので半導体の素材として期待されています。また、チューブの中に様々な分子を取り込むことによる新たな性質が期待されます。このほか燃料電池の電極やアルミニウムの半分の軽さで鋼鉄の二〇倍の強度を持つことから長大橋や軌道エレベーターなどのワイヤーとしての使用も研究されています。また、その独特の構造から非常に微細な領域の温度を測定するカーボンナノ温度計なども作られています。 | | |
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2006年 02月11日更新 | Chapter-96 銀河系に関するすごい発見
2006年1月12日、ペンシルバニア州立大学の天文物理学者らからなるスローン・デジタル・スカイ・サーベイの研究者らは、天の川銀河にこれまで発見されていなかった巨大な星の集団が随伴していることを発見したと発表しました。 | | |
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2006年 02月04日更新 | Chapter-95 バイオマス
くりらじスタジオのある山口県でバイオマス発電所が商業運転を開始しました。バイオマス発電とは土木・建設現場で発生する抜き取った樹木、製材所や造園業、林業の場から出る端材・剪定枝などを、燃料供給会社で選別破砕することによって木質チップを作成、それを燃料にして蒸気タービンを回す新エネルギーの一種です。 | | |
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2006年 01月28日更新 | Chapter-94 陸域観測技術衛星「だいち」
2006年1月24日に日本のHII-Aロケットで打ち上げに成功した地球観測衛星「だいち」は地球上の陸地を観測する衛星としては世界最大級の人工衛星です。この衛星の任務は大きく分けて次の4つです。ひとつめは「地球環境と開発との調和を図るための地域観測」、ふたつめは「日本国内やアジア太平洋地域など諸外国の地図の作成・更新、地域観測」、みっつめは「国内外の大規模災害の状況把握」、そしてよっつめは「国内外の資源探査」です。今回は「だいち」の役目と搭載された最新テクノロジーについてお話しします。 | | |
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2006年 01月21日更新 | Chapter-93
東京大学、カゴメ、ミツカンがそれぞれ発表した自然科学の話題を3題
http://obio.c-studio.net/science/093.htm
東京大学の研究グループが、葉の角度を制御している植物ホルモンのブラシノステロイドの働きを抑えた変異体を作成し、葉が直立することによって太陽光を受ける効率が向上し、密植栽培にも有利となった結果、施肥量を増やさなくてもコメの収量を約3割増加させることに成功したと発表しました。
他2題 | | |
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2006年 01月14日更新 | Chapter-92
http://obio.c-studio.net/science/
○惑星探査機「はやぶさ」最新情報
「はやぶさ」は2005年12月9日以降運用ができない状態が続いており、現在、復旧作業を行っています。長期的には復旧できる可能性は比較的高いものと考えられますが、当初計画されていた2007年6月に地球に帰還させることは難しくなり、飛行を3年間延長して2010年6月に帰還させる計画へと変更することとしました。
○スイスのLHC加速器
ヒッグス粒子などの未知の粒子の探索をめざして、スイスのジュネーブ郊外に・大型ハドロン衝突型加速器が日本の大型加速器研究機構などの日本の研究機関が国際協力で参加し2007年夏のビーム衝突開始をめざして急ピッチで建設が進んでいます。 | | |
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2006年 01月07日更新 | Chapter91
「脳のにおい識別エビデンスを解明」
「10代の友人選びに親の行動が影響」 | | |
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2005年 12月31日更新 | ヴォイニッチの科学書スペシャル
Chapter-90 「平成17年版 科学技術白書」を読み解く
http://obio.c-studio.net/science/090.htm
科学技術白書とは科学技術基本法に基づき、科学技術活動の動向、科学技術の振興に関して高じた施策を報告し、今後の科学技術振興の方向性を示した文書で、平成17年版は2005年6月10日に報道発表されました。
科学技術に関する知的国際競争は欧米先進国のみならず、中国や韓国なども含めて激しさは増しているため、日本においても科学技術力を一層高めることが求められています。また、日本国民の科学技術に対する関心の低下については科学技術白書の中では科学技術の高度化・細分化に伴って理解が困難になっていることに加え、科学技術の成果が国民の間に深く浸透したためにかえって意識しにくくなっているとも指摘しています。これをふまえ、平成17年版科学技術白書では具体的な事例や研究者、研究施設について詳細にかつわかりやすく解説することも試みられています。 つまり、科学技術白書は先端技術に関与している産官学の関係者だけではなく、一般の国民にも読んでもらうことを希望している報告書です。しかし、実際にこの報告書は400ページ近くもあり、表現や図表の理解にある程度の知識を求めていることも事実です。今回のヴォイニッチの科学書スペシャルでは科学技術を読み解くきっかけになればと考え、平成17年版科学技術白書の要点を解説したいと思います。 | | |
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2005年 12月24日更新 | Chapter-89
http://obio.c-studio.net/science/089.htm
理化学研究所が温度が上がる縮む新物質を発見
地球外生命体を探索するSETI@Homeが正式に終了
インクジェットプリンター技術で移植用人工骨を作成
3メートルの"連結"クラゲ 国際海洋調査で発見
増え続けるHIV感染者
ネコ形天体発見 | | |
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2005年 12月17日更新 | Chapter-88 惑星探査機パイオニアが謎の減速
http://obio.c-studio.net/science/088.htm
惑星探査機パイオニアの飛行速度が謎の力によって遅くなっていることがわかりました。
パイオニアは1972年10月に打ち上げられた10号と、1973年に打ち上げられた11号がすでに冥王星の軌道の外へ飛び出し現在も太陽系とその外側の宇宙空間の観測を続けながら時速約4万キロで飛行を続けていますが、アメリカジェット推進研究所の天文学者が最近、探査機からのデータを1980年代までさかのぼって調べたところ、10号、11号いずれも飛行速度が次第に低下し、現在は当初予定されていた年間飛行距離よりも実際に飛行できる距離が1万3000キロも短くなっていることを発見しました。 | | |
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