ヴォイニッチの科学書 |
2006年 09月16日更新 | Chapter-127 冥王星
冥王星は1930年にアメリカの天文学者クライド・ウィリアム・トンボーによって発見されました。アメリカ人が発見した唯一の惑星でした。当時は観測技術が現在よりも未熟だったために当時天体観測に使われ始めたばかりの写真技術によってやっと発見できるぎりぎりの大きさでした。ところが、近年観測技術が進歩して、より小さくて暗い天体も見つけることができるようになると、冥王星の軌道周辺には似たような小さな天体が1000個以上も見つかり、さらには直径2400キロメートルで冥王星よりも大きな天体も2005年7月に見つかってしまいました。そしてこれらの天体をひとまとめにして、冥王星も含めて海王星外天体と呼ばれるようになってしまいました。これまでエッジワース・カイパーベルト天体と呼ばれた冥王星周辺の小天体も表現上海王星外天体に含まれます。 | | |
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2006年 09月09日更新 | Chapter-126 サイエンスニュースフラッシュ
・理化学研究所と大阪大学を中心とした研究チームが心筋梗塞にかかわる遺伝子を発見しました。
・宇宙航空研究開発機構は7月31日に月探査計画を発表しました。
・土星の衛星タイタンでは雨が降り、地面に液体が流れてたまり、やがて蒸発して雲になるという、循環が存在していることがわかりました。
・大阪市立大学の研究チームがやせるワクチンを開発するきっかけになるかもしれない研究成果を発表しました。
・日本国内では最大となる、3.8メートル望遠鏡の建設が京都大学の主導で岡山県で始まります。
・学習や記憶に使われた神経細胞だけが生き残って神経回路に組み込まれる可能性が高いらしいことがわかりました。
・恒星を持たない惑星だけの惑星系が初めて見つかりました。
・育児に直面した雄は、神経細胞の構造が変わっていくことを米プリンストン大グループが見つけました。 | | |
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2006年 09月02日更新 | Chapter-125 腹時計が発見されました
夜遅い時間に間食をする習慣は、良くないと思いながらもなかなかやめられないことがあります。これは、夜食を毎日食べているうちにそれが空腹とは関係のない習慣になってしまっているからかもしれません。この習慣は体内の時計遺伝子がオンになることによって、自分の意志とは無関係に食べ物を探し求める行動を脳が勝手に指示しているのかもしれません。 | | |
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2006年 08月26日更新 | Chapter-124 次世代超音速機技術の研究開発
かつて、コンコルドという超音速旅客機がありましたが、現在はそれも退役して就航している超音速旅客機はありません。というのも、コンコルドを代表とする従来のにはそのスピードとのメリットデメリットを考えた場合に許容できないデメリットがあったため、各国で超音速旅客機に対する開発意欲が無くなっていたためです。そのデメリットとは、燃料を大量に消費すること、すさまじい爆音のために就航できる飛行場に制限があること、ソニックブームと呼ばれる衝撃波が発生するために陸地の上空を超音速で飛行できないこと、大型化が難しく単位あたりの輸送コストが高くなること、開発費が膨大であること、などなどです。 | | |
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2006年 08月19日更新 | Chapter-123 日本製ロボットが災害現場で活躍している姿を見たい
今週はソフトウエアエンジニアをスタジオに招いてのトーク番組となっています。 | | |
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2006年 08月12日更新 | Chapter-122 アルツハイマー病に挑む
アルツハイマー病は痴呆性疾患です。痴呆性疾患はアルツハイマー病の他にアルコール性痴呆、老年性痴呆、てんかん性痴呆動脈硬化性痴呆などがありますがアルツハイマー病はこれら痴呆性疾患の50%を占めています。アルツハイマー病は最初に物忘れが激しくなるという症状で現れ、やがては家族の顔がわからなくなったり、徘徊したり、凶暴になったり、人格が破壊されてしまう難病で、明確な治療方法も見つかっていないため、患者本人だけでなく看病する家族までも精神的に崩壊させてしまう恐ろしい病気です。人類の寿命が延びたことによってこれまで発症しなかった重病が発症するようになった例であるともいうことができ、国際的に大きな問題となっています。 | | |
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2006年 08月05日更新 | Chapter-121 織り姫はぐりんぐりん
七夕のお話といえば、中国の牽牛と織女の伝説が日本固有の棚機女(たなばたつめ)の信仰と迎合したものと辞書に書かれています。棚機女というのは棚に設けられた機(はた)つまり織物を作る道具で神様の衣を織りながら神様が天から降りてくるのを待ち、神と共に一夜を過ごす聖なる乙女のことなのだそうです。この伝説は日本最古の歴史書である古事記に書かれているそうです。 | | |
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2006年 07月29日更新 | Chapter-120 サイエンスニュースフラッシュ
・世界最古の作物はイチジクだったというお話
・テスト前にはミルクチョコレートを食べましょうというお話
・生命生存可能領域に見つかった惑星のお話
・地球には3個の月があったのお話
・がんばって働くミジンコのお話。 | | |
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2006年 07月22日更新 | Chapter-119 広い宇宙に地球人しか見あたらない50の理由のうちの10の理由
ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミは世界最初の原子炉を完成させ、原子核分裂の連鎖反応の制御に史上初めて成功した科学者で、自然に存在する元素に中性子を照射することによって、40種類以上の人工放射性同位元素を生成させることに成功し、1938年にノーベル物理学賞を受賞しました。
ある日「もし恒星間航行を可能とする宇宙人がいるなら、なぜこの地球にやって来ないのか?」と、お昼ごはんを仲間の物理学者と食べながらふと考えたとされています。フェルミが異星人はいると考えていたのか、いないと考えていたのかは記録には残っていないようですが、おそらくフェルミは高度な文明を持つ異星人はいると信じており、それならばなぜ地球に彼らが来ていないのか施策を巡らせていたのではないかと思われます。 | | |
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2006年 07月15日更新 | Chapter-118 次世代燃料
独立行政法人産業技術総合研究所が発行している広報誌、産総研TODAYの2006年7月号では「木材から軽油を連続合成する新しいプロセス」と題して、わが国で初めて、木材から軽油を連続的に合成することに成功したとの発表がありました。軽油は、日本において、年間4000万キロリットル使用されてますが、軽油には有害な硫黄分含まれているため、サルファーフリーとよばれる硫黄含量が重量あたり10万分の1以下の経由の使用が望まれています。今回開発された木材から作られた経由は硫黄含有率がたいへん低いため、クリーンな軽油の合成に適したエネルギー源の一つと考えられています。 | | |
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