ヴォイニッチの科学書 |
2007年 03月03日更新 | Chapter-149 バイオエタノール燃料
バイオエタノールにはカーボンニュートラルという概念があり地球温暖化防止に効果があるとされます。バイオエタノールも燃焼させると二酸化炭素を発生しますが、この二酸化炭素は元々、大気中にあった二酸化炭素を植物が自分の体内に取り込んだものなので、これを燃焼によって再放出しても地球上の二酸化炭素の総量に変化はないというのがその根拠です。バイオエタノールは欧米では広く実用化されており、2005年の生産量は世界トップのブラジルが1670万キロリットル、アメリカが1500万キロリットルに上りこの2カ国で世界の生産量の7割を占めます。しかし、日本では2005年度末で年間わずか30キロリットル程度しか生産されていません。 | | |
| |
|
2007年 02月24日更新 | Chapter-148 食べ物に対して「やみつき」が起きる仕組みと別腹
おいしい食べ物はなぜ食べ過ぎてしまうのでしょうか。また、ケーキなどでよくある「おいしいのは認めるけど好きではない」という仕組みはどのようにして生み出されるのでしょうか。さらに、ケーキは別腹などといいます。いっぱいになったはずのおなかのどこにケーキが入るのでしょうか。
脳の中にはβエンドルフィンと呼ばれるモルヒネのような神経状態をコントロールする物質が存在しています。脳のβエンドルフィンは好きな食べ物を食べたときに大量に分泌されます。βエンドルフィンは脳の中で「食べ物に対するやみつき」を司っています。人為的に「やみつき」のブレーキを解除したラットは砂糖水のような好物の摂取量だけが増え、水などのように体が欲するので飲むけれどおいしいと感じないものの摂取量は増えませんでした。これは、人間がごはんは食べられないのに、食後のケーキだけはたくさん食べられるという、その状況に似ています。 | | |
| |
|
2007年 02月17日更新 | 放送お休み | | |
| |
|
2007年 02月10日更新 | Chapter-147 万能科学者西村真琴
長野県松本市に1883年に生まれた西村真琴さんはレオナルド・ダ・ビンチのような卓越した科学者でした。生物はみな共存共栄という信念の元、主に満州や朝鮮など大陸の動植物の収集と研究に尽力したといいます。
西村真琴さんが日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと称されることから想像できるように、日本で最初にロボットを制作したエンジニアでもあり、日本で最初の科学小説家、北海道大学植物学教授、アイヌ人孤児・中国人孤児の救済に尽力した慈善事業家、政治家、そして晩年には子供は世界共通の財産として幼児教育の振興に努めました。 | | |
| |
|
2007年 02月03日更新 | Chapter-146 サイエンスニュースフラッシュ 2007年1月
・数字を理解する際に活躍する脳の領域を明らかに
・日本人の脳梗塞の発症に関わる遺伝子多型を発見
・水深2700メートルの海底で世界最大規模の溶岩台地を発見
・音の周波数ごとに情報を処理する場所が異なっている
・紅茶の心臓病予防効果
・日本でも翼竜が繁殖していた
・植物の形を自由に小さくする新しい酵素 | | |
| |
|
2007年 01月27日更新 | Chapter-145
・家畜に悪影響を及ぼすカビ由来毒素を分解する遺伝子組み換えトウモロコシを作った
・ルナーA計画中止 | | |
| |
|
2007年 01月20日更新 | Chapter-144 乳児の言語獲得に新たな学説
脳の活動を画像化する技術を用いて、フランスオルセー国立保険医学研究所の研究チームは生後3ヶ月の乳児の脳も、短い文章を繰り返し聞かせることによって、乳児はそれを一種の記号として認識できるとの研究結果を発表しました。 | | |
| |
|
2007年 01月13日更新 | Chapter-143 宇宙の暗黒物質の空間分布を初めて測定
宇宙の中ではたくさんの銀河が泡状の大規模構造を作って分布していることを1986年にハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマーガレット・ゲラーとジョン・ハクラらが発見し、銀河形成論に大きなインパクトを与えました。また、そのような宇宙大規模構造がどうしてできたのかが大きな謎として呈示されていました。 | | |
| |
|
2007年 01月06日更新 | Chapter-142 銀河の中心にある巨大ブラックホールの正体
銀河の中心の構造については、過去においては、巨大なブラックホールがあるという説と、膨大な数の恒星が集まっているという、主に2つの説がありましたが20世紀後半の観測によって、現在ではほとんどの銀河の中心には太陽の何十億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールが存在していることが確認されています。 | | |
| |
|
2006年 12月30日更新 | Chapter-141 生命体の細胞内部の構造を保つ新たな仕組みを発見
細胞内小器官は、細胞の中で不規則に混じっているわけではなくて、ある定められた形態を細胞の中で保っていて、この構造を保てなければ正常な機能を発揮できないことがわかっています。今回、JST(科学技術振興機構)と三菱化学生命科学研究所の共同研究チームが今述べた細胞内部の構造を保つ仕組みを発見したと発表しました。 | | |
| |
|
>>次へ |