ヴォイニッチの科学書 |
2007年 12月22日更新 | Chapter-184 脳機能に関するふたつの最新研究
視覚からの最初の情報の受け入れを行い、さらに高度なフィードバック処理も行っている第一次視覚野において、「カタツムリのゆったりした歩み」や「鳥のすばやい羽ばたき」など、スピードが異なる動く映像に応じて機能する部位が、速い、遅いそれぞれ別の「コラム構造」と呼ばれるユニット構造を構成して存在していることが発見されました。
日常生活では、顔の動きの認識は非常に重要ですので、脳がどのように顔を認識しているのかについてこれまで多くの研究が行われてきました。今回紹介するのは、目のように見える点の動き運動そのものに対する反応に加えて、「目の動き」に対する特異的な活動が起こり、その際、顔の輪郭とパーツの情報が重要な役割を担っている可能性を見いだした研究です。 |  | |
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2007年 12月15日更新 | |  | |
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2007年 12月08日更新 | Chapter-183 サイエンスアゴラ2007を振り返る |  | |
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2007年 12月01日更新 | Chapter-182
京都大学の研究チームがヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功
iPS細胞は人工多能性幹細胞induced pluripotent stem cell の略で、誕生後の動物の細胞に特殊な処理を行うことによって作り出されるES細胞に類似した多能性幹細胞とよばれるもので、iPS細胞からもES細胞と同様にあらゆる臓器を作り出すことができます。ヒトiPS細胞は患者自身の皮膚細胞から樹立できることから、脊髄損傷や若年型糖尿病など多くの疾患に対する細胞移植療法につながるものと期待されます。またヒトiPS細胞から分化させる心筋細胞や肝細胞は、有効で安全な薬物の探索にも大きく貢献すると期待されます。 |  | |
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2007年 11月17日更新 | Chapter-181
光が空間を伝わる様子を3次元の動画として記録・観察に世界で初めて成功
光の速度は有限ですから、光も空間をある速度で移動しているはずです。今回紹介するこの研究成果は光が空間の中を移動していく様子を三次元の立体映像として連続して記録・再生したという世界初の快挙です。激しいスポーツもビデオに記録すれば好きな場所から静止画が取り出せるように、光の記録からもある瞬間光がどの位置をどのような姿で飛行しているのかを見ることができ、スローモーションで再生したり、コマ送りのように移動の経路を取り出して観察することも出来ます。
光の挙動を明らかにすることによって、高速大容量通信、微細加工技術、細胞レベルの手術などの領域で大きな技術革新につながることが期待されます。 |  | |
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2007年 11月10日更新 | Chapter-180 サイエンスニュースフラッシュ2007年10月号
・世界初の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ50周年
・人を助けるロボット日本で初めて天然ダイヤモンドが見つかった
・光の速度で飛行する鏡を開発
・ヘリコバクター・ピロリは人間の細胞の更新能力を乗っ取っていた
・マングースに水銀が謎の蓄積
・アルツハイマーになりたくなかったら勤勉で実直な生活をしましょう
・似たような話で人間関係と心臓病 |  | |
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2007年 11月03日更新 | Chapter-179 2007年ノーベル化学賞
2007年ノーベル化学賞は金属触媒を原子レベルで解明した独マックスプランク協会フリッツ・ハーバー研究所のゲルハルト・エルトゥル名誉教授に授与されると発表されました。
触媒とは、あるものを別のものに化学的に変換する際に、その反応がより速やかに進行するよう手助けをする物質のことです。身近な例では、自動車が排気ガスを排出するマフラーには、排気ガスに含まれ一酸化炭素やNOxを分解して、排気をきれいにする化学反応を速やかに進行させるために白金、パラジウム、ロジウムなどを主成分とする触媒が使用されています。 |  | |
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2007年 10月27日更新 | hapter-178 2007年ノーベル物理学賞
2007年10月9日にノーベル物理学賞が発表されました。対象となった研究は「巨大磁気抵抗効果の発見」です。私たちがハードディスク内蔵のノートパソコンを使えるようになったのも、iPodがこの世に登場したのも、カーナビゲーションが駐車場の場所まで教えてくれるようになったのもすべてこの発見の成果です。 |  | |
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2007年 10月20日更新 | Chapter-177 2007年ノーベル・生理学医学賞
2007年10月8日にノーベル生理学・医学賞が発表されました。受賞理由は、マウスの遺伝子の特定の場所を操作することによって、目的とする機能を失わせた実験用動物を作る技術をES細胞をもちいて発明したということで、この技術によって人間の病気の仕組みの解明や治療薬の開発方法が大きく前進しました。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2007/ |  | |
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2007年 10月06日更新 | Chapter-176 サイエンスニュースフラッシュ2007年9月
・100億年前のスターバーストを発見
・火星表面の黒い丸(続報)
・ゴリラと人類はいつ別れたのか
・ブドウのゲノムが解読されました
・もうひとつ遺伝子解読のお話
・光を使った情報処理回路の実現にまた一歩近づいた
・光るナノチューブ |  | |
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