ヴォイニッチの書棚 |
2009年 02月26日更新 | 38冊目 「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」
二見書房 デビッド・アレン著 田口元監訳
昔と違い、現在の仕事には、はっきりとした終わりが無くなりました。仕事の終わりが曖昧になり、達成までのプロセスが複雑になってしまった結果、より多くの人が、よりたくさんの仕事を抱えるようになっています。
何かスッキリしないストレスを抱え、そのため集中できないという悪循環に陥らないために、自分の人生の主導権を取り戻し知的労働をクリエイティブにこなす。そのヒントがGTDなのです。
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2009年 02月12日更新 | 37冊目 「ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた驚きの宇宙 銀河」
ハッブル宇宙望遠鏡はNASAが1990年にスペースシャトルで宇宙空間に運び上げた口径2.4メートルの反射式望遠鏡を搭載した全長13.1メートル、重さ11トンもある巨大な人工衛星です。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した天体写真は非常にすばらしく、専門家の研究用としてばかりでなく、芸術作品として一般の鑑賞にも堪えられるものです。 | | |
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2009年 01月29日更新 | 36冊目「アストロバイオロジー」
岩波科学ライブラリー 小林憲正(けんせい)著
わずか15年前までは太陽系以外に惑星の存在する星があるのかどうかさえわかっておらず、地球とその生命は宇宙に唯一のものである可能性が語られていました。ところが、観測技術の進展に伴い次々に太陽系外惑星系が発見され、太陽以外の恒星も惑星を持っていることは常識として考えられるようになりました。そのような地球外の天体に生命は存在するのでしょうか、この遠大な謎に挑む学問がアストロバイオロジーです。 | | |
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2009年 01月15日更新 | 35冊目「巨大高層建築の謎」
ソフトバンククリエイティブ 高橋俊介著
アルキメデスの原理をご存じでしょうか。「流体中にある物体の受ける浮力の大きさは、その物体が押しのけた流体の重さに等しい」というアルキメデスの原理は水だけでなく土にも当てはまるのです。つまり、地下空間を持ったビルを建設することは船を海に浮かべるのと同じことなのです。知ってましたか? | | |
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2009年 01月01日更新 | 34冊目「からだビックリ!薬はこうしてやっと効く ―苦労多きからだの中の薬物動態―」
技術評論社 中西貴之著
あたりまえですが、薬は服用すれば効きます。しかし、この“あたりまえ”は、実はあたりまえではありません。薬は体にとっては異物である以上、体はあらゆる手を使って薬を排除しようとします。そうした体の防御をすりぬけて患部に到達しない限り、薬は効かないのです。本書では、薬が体内防御をどのようにすり抜けていくのかを、掘り下げていきます。あの手この手を使って薬が体内を旅していく模様は、あたかも艱難辛苦を乗り越え目的地にたどりつく、三蔵法師のような辛い辛い旅なのです。 | | |
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2008年 12月18日更新 | 33冊目「アキレスとカメ」
講談社 文章:吉永良正 絵:大高郁子
アキレスとカメのパラドックスは「ゼノンのパラドックス」と呼ばれています。ゼノンとは、紀元前490年頃から紀元前430年頃の、古代ギリシアの自然哲学者の名前です。ただ、ゼノンという名前は日本で言えば、太郎さんや花子さんに相当するありふれた名前ですので、アキレスとカメのゼノンのことを特に「エレアのゼノン」と呼びます。 | | |
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2008年 12月04日更新 | 32冊目「原子力ルネサンス」
技術評論社 知りたいサイエンスシリーズ 矢沢潔著
1950年代から60年代にかけて、人類の文明の未来は原子力で華々しく発展すると考えられていました。鉄腕アトムの連載が始まったのが1952年。原作の公式設定においてアトムが登場したのは、2003年のことでした。核分裂からエネルギーを商業的に取り出すことにやっと成功した時代、50年後にはあらゆる物が原子力エネルギー、しかも現在の発電所で使用されている核分裂ではなく、太陽のエネルギー源と同じ核融合エネルギーを源にして動いている世界を思い描いていたのです。アトムはマンガの世界だけの存在ですが、同じ時代、アメリカではすでに原子力を動力源として潜水艦、航空母艦、巡洋艦などが実用化されていました。 | | |
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2008年 11月20日更新 | 31冊目 「化学物質はなぜ嫌われるのか」
技術評論社 知りたいサイエンスシリーズ 佐藤健太郎
中国産の餃子で確認されたような、健康に悪影響を及ぼすほどの農薬混入は、確かに大問題ですが、日本人はこの問題にあまりに敏感になりすぎています。たとえば、メラミンのような、本来食品に使われるはずのない、安全性の基準がよくわかっていない物質の混入は、問題かもしれません。けれど、科学者によって安全性が確認され、食品に使うことが許されている物質でさえ、わずかに混入していただけで大騒ぎになってしまうのは、過剰反応ではないでしょうか? | | |
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2008年 11月06日更新 | 30冊目 「ビールボーイズ」東京創元社・竹内真
ビールの歴史は古く、既に、世界最古の文明であるメソポタミア文明の、シュメール人により、大麦を使い作られていたとされています。その後、紀元前3000年頃に、古代エジプトにビールの製法が伝わりました。エジプトでは、ピラミッドの建造に関わる労働者が、一日の作業の疲れを癒すためにビールを飲んでいたことが、壁画などから最近わかっており、ビールは5000年以上もの長きにわたり、疲れを癒す爽快な飲み物として親しまれてきました。 | | |
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2008年 05月22日更新 | 29冊目
「実験医学増刊・再生医療へ進む最先端の幹細胞研究」
羊土社発行 山中伸弥監修
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758102899/hikoshima-22/
重度の心臓病や白血病、若年性糖尿病など、臓器移植以外に患者を救う方法がない病気はたくさんあります。ところが、唯一の望みの臓器移植も、適合性の問題や、そもそも、臓器を提供する側のドナーが、患者数に比べてあまりにも少ないため、ほとんどの患者は、臓器移植を受けることができずに病に苦しみ続けて亡くなられます。難病患者を救う未来の治療方法として、現在研究が進んでいるのが、試験管内で臓器細胞を作りだし、それを患者に移植する方法です。この方法に対するアプローチは、幾通りか行われていますが、その中で、次世代の医療技術として注目を集めているのが、iPS細胞と呼ばれる特殊な細胞を、試験管の中で臓器細胞に変化させ、それを患者に戻す再生医療です。 | | |
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