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2006年10月07日更新
Chapter-130 RNA干渉
ノーベル医学生理学賞は米スタンフォード大学のアンドルー・ファイアー教授と、米マサチューセッツ大学医学部のクレイグ・メロー教授に贈られました。これは細胞の中で遺伝情報の伝達を担うRNAが他のRNAの働きを抑える「RNA干渉」という現象を見つけたことが評価されたものです。
RNA干渉とは細胞の中でRNAの働きをRNAがジャマをしているメカニズムのことで、人間も含めてありとあらゆる生物の細胞の中に存在するメカニズムです。由来は10億年前、植物と動物の共通の祖先に現れたと考えられています。その後、植物も動物もこのメカニズムを有効に活用しながら進化を続けて現在に至っています。もともとは外部からウイルスなどの侵入を防ぐために獲得した仕組みだと思われています。 ●関連サイト |