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2007年06月02日更新
Chapter-160
シリーズ人工衛星「日本の月探査機・セレーネ」
「セレーネ」の主な目的は、月の起源と進化の解明を目指した月全域の高精度な観測です。そのために元素分布、鉱物分布、地形・表層構造、重力場などの観測装置を搭載していますし、月周辺のプラズマ、電磁場、高エネルギー粒子などを計測する機能も備えています。さらに観測対象は月だけでなく地球や宇宙の観測を行う機器も搭載されています。たとえば、太陽の影響によって地球の北極と南極周辺で発生するオーロラの活動を、地球と月から同時に観測したり、ハイビジョンカメラで、青く美しい地球が月の地平線から現れる「地球の出」をきれいな映像で撮影することも予定されています。また、地球のようにテレビや携帯電話などの電磁波がないため、宇宙のさまざまな電磁波を理想的な条件で測定することができます。 ●関連サイト |